浮女(読み)うかれめ

精選版 日本国語大辞典 「浮女」の意味・読み・例文・類語

うかれ‐め【浮女】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 歌や舞をして人を楽しませ、また、売春もする女。あそびめ。娼妓。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. [初出の実例]「口遊、去年八月二条河原落書〈略〉人の妻鞆のうかれめは、よそのみるめも心地あし」(出典:建武年間記(南北朝頃))
  3. 身持ちの悪い女。みだらな女。
    1. [初出の実例]「扇をとりてもたまへりけるを御覧じて、〈略〉とりて、うかれ女の扇と書きつけさせ給へるかたはらに」(出典:和泉式部集(11C中)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android