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『建武二年記』『建武記』とも称する。1巻。後醍醐(ごだいご)天皇の建武政府によって定められた「綸旨遵行事(りんじじゅんぎょうのこと)」など、一般政務の条目、雑訴決断所牒(ざっそけつだんしょちょう)のほか、奥州式評定衆(おうしゅうしきひょうじょうしゅう)、恩賞方(おんしょうがた)・記録所(きろくしょ)の寄人(よりゅうど)、武者所結番交名(むしゃどころけちばんきょうみょう)、二条河原落書(にじょうがわららくしょ)などを収める。建武式目と対比検討することによって、建武政治の理念を知ることができる基本史料の一つである。とくに、「此比(このごろ)都ニハヤルモノ」と始まる二条河原落書は、建武政府の内実や、当時の風俗、世相などを鋭く風刺したものとして著名である。『改定史籍集覧 17』『群書類従 雑部』に収められている。
[佐藤和彦]
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