海夫(読み)かいふ

精選版 日本国語大辞典 「海夫」の意味・読み・例文・類語

かい‐ふ【海夫】

  1. 〘 名詞 〙 魚、貝、海藻などをとることを業とする人。漁夫海人(あま)
    1. [初出の実例]「奉謁大弐、奉上九穴蚫、松浦海夫所取出也云々」(出典:権記‐長保元年(999)一〇月二六日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の海夫の言及

【霞ヶ浦四十八津】より

…北浦にも北浦四十四ヶ津がある。平安末期から南北朝期,霞ヶ浦・北浦・利根川の津々の海夫は,香取社に供祭料を貢進,漁猟・交通上の特権を保証され,戦国期から江戸初期には,湖の入会を大原則とする自治組織を形成する。その一,霞ヶ浦四十八津は1625年(寛永2)に設定された水戸藩の玉里(たまり)御留川に対し,入会の原則を固守して頑強に抵抗,1650年(慶安3)漁期・漁具の制限,定例の会合日等の慣習を,南津頭古渡(ふつと)村,北津頭玉造浜村をはじめ津々連判の上,掟書とした。…

※「海夫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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