海底平和利用委員会(読み)かいていへいわりよういいんかい(その他表記)Committee on the Peaceful Uses of the Sea-bed and the Ocean Floor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海底平和利用委員会」の意味・わかりやすい解説

海底平和利用委員会
かいていへいわりよういいんかい
Committee on the Peaceful Uses of the Sea-bed and the Ocean Floor

国家管轄権範囲をこえる海底の平和利用に関する諸問題を検討する委員会。 1968年の国連総会において日本を含む 42ヵ国で構成する常設委員会として設置された。 70年に,国家の管轄権の範囲をこえる海底に関する原則宣言 (総会決議) を導いている。この決議により,海底委員会は第3次国連海洋法会議の準備委員会 (91ヵ国) となり,73年 12月,第3次海洋法会議開催とともに解散した。

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世界大百科事典(旧版)内の海底平和利用委員会の言及

【深海底】より

…しかし,1982年に採択された国連海洋法条約は,大陸棚の外側の限界を明確に定めるとともに,その外側の海底区域については,国際管理に服する新しい国際制度を導入した。 その最初の契機となったのは,1967年の国連総会でのマルタのパルド大使の提案であり,これを受けて国連に海底平和利用委員会が設立され,深海底制度の討議が行われた。70年の国連総会で〈深海底を律する原則宣言〉が採択され,深海底とその資源は〈人類の共同の遺産〉であって,今後合意される国際制度に従って開発されること,開発に際しては発展途上国の利益と必要をとくに考慮すべきことなどが決議された。…

※「海底平和利用委員会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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