海松食い(読み)みるくい

精選版 日本国語大辞典 「海松食い」の意味・読み・例文・類語

みる‐くい‥くひ【海松食・水松食】

  1. 〘 名詞 〙 バカガイ科の大形二枚貝。北海道以南の内湾の水深二〇メートルまでの砂泥底にすみ、水管を直立させている。殻はやや楕円形で、殻長約一三センチメートル。殻は灰白色の地に泥色または黄褐色の殻皮をかぶり、厚いがもろくて欠けやすい。内面白色。殻の後端にある太くて長い水管は革質の皮に包まれる。この名は水管に海藻ミルが着生しているのを見て、食べていると誤解したことに由来するという。肉は食用とし、特に水管は吸い物やすし種として賞味される。海松貝。《 季語・冬‐春 》 〔多識編(1631)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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