海洋島玄武岩(読み)かいようとうげんぶがん(その他表記)ocean-island basalt

岩石学辞典 「海洋島玄武岩」の解説

海洋島玄武岩

海洋底には火山により海山が形成される.海洋島玄武岩はホットスポット(hot spot)に産する玄武岩の総称で,ホットスポットに由来すると考えられている.海洋島玄武岩は海洋島ソレアイト(oceanic island tholeiite)と海洋島アルカリ玄武岩(oceanic island alkali basalt)に分けられることがある.海洋島の岩石は(1) 全体としてはSiO2過飽和ソレアイト質玄武岩で,それ以外に(2) 中程度の不飽和のアルカリ玄武岩(粗面岩,響岩),(3) 強い不飽和の橄欖石玄武岩霞岩,などである.海洋プレート内玄武岩(oceanic intraplete basalt),プレート内玄武岩(within plate basalt),ホットスポット玄武岩(hot spot basalt)などとほぼ同意義[地学団体研究会 : 1996, 周藤, 小山内 : 2002].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android