海淀(読み)かいてい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「海淀」の意味・わかりやすい解説

海淀
かいてい / ハイティエン

中国、北京(ペキン)市の旧城外北西郊の市轄区。人口367万8000(2014)。北京の文教地区で、北京大学清華(せいか)大学、中央民族大学、北京航空航天大学などの教育機関や各種の研究機関が集中する。また、区中部の中関村(ちゅうかんそん)はハイテク産業の集積地として知られる。頤和園(いわえん)(1988年世界遺産の文化遺産に登録)、紫竹院(しちくいん)公園、清華園なども区内にあり、市民の憩いの場となっている。区の北西端は市の中心部より約40キロメートルの妙香山に達するが、元来は旧城内より頤和園への中間地帯をさし、明(みん)代以後に池沼の多いことから海淀の名が生まれたという。

[船越昭生・編集部 2017年6月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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