海難救助船(読み)かいなんきゅうじょせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「海難救助船」の意味・わかりやすい解説

海難救助船
かいなんきゅうじょせん

海難を起こした船および遭難者あるいは貨物を救助することを目的とする船。日本の海上保安庁所属の巡視船などは、海上警備や取締りのほかに海難救助も目的としており、主として人命救助に活躍しているので、海難救助船ともいえる。しかし狭い意味での海難救助船はサルベージ船とよばれるもので、そのなかには航洋性のある大型のものもある。船には、救助した船を陸岸まで曳航(えいこう)するための強力な曳航装置や大馬力の主機関をはじめ、座礁船、沈没船の排水、浮揚作業のための大容量のポンプや空気圧縮設備、および貨物を浮きやすくする揚貨装置も備えている。そのほか、潜水設備、溶接装置、切断装置、ロープ発射装置をはじめ、人命救助用の各種設備がある。

[森田知治]

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