消耗症(読み)しょうもうしょう

精選版 日本国語大辞典 「消耗症」の意味・読み・例文・類語

しょうもう‐しょうセウモウシャウ【消耗症】

  1. 〘 名詞 〙 乳児栄養失調症の症状の重いもの。体組織の破壊が起こり、食事量を増加しても体重は増加しないでかえって減り、ひどくやせる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「消耗症」の解説

消耗症

 体成分が減少して生活障害がでる可能性があるほどになること.マラスムスとは,クワシオコールといわれるタンパク質欠乏エネルギー欠乏症が加わって極度に損耗する症状.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の消耗症の言及

【栄養失調】より

…アフリカなどの未開発国でみられるものは重症のものが多く,タンパクカロリー(熱量)欠乏栄養失調protein energy malnutrition(PEMと略称)とよばれている。また標準体重の60%以下となるような最も重症なものを消耗症decompositionという。 栄養失調の最も明らかな症状は,やせ(体重減少)である。…

※「消耗症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android