化学辞典 第2版 「液晶紡糸」の解説
液晶紡糸
エキショウボウシ
spinning of liquid crystalline polymer
分子鎖が剛直な高分子は,液晶を形成しやすくなる.このような液晶状態から繊維を製造する方法をいう.液晶状態にある高分子の溶液または融体を流動させると,流動方向に分子鎖は容易に配向するため,高強度繊維が得られる.たとえば,ポリ(p-フェニレンテレフタルアミド)を濃硫酸に溶かすと,ある溶液濃度で液晶が形成され,この溶液を乾湿式法で紡糸することにより繊維(ケブラー)が得られる.[別用語参照]乾式紡糸,湿式紡糸
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報