涸れ谷(読み)カレダニ

デジタル大辞泉 「涸れ谷」の意味・読み・例文・類語

かれ‐だに【×涸れ谷】

雨の降ったときだけ水が流れ、ふだんは水のない谷。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「涸れ谷」の意味・わかりやすい解説

涸れ谷
かれだに

普段は水が流れていなくて降雨時のみ流水をみる谷。涸れ谷には、(1)小さくて浅い溝状のリルrillまたは雨溝、(2)雨溝が成長して深みを増し急な側壁をもつ雨裂、地隙(ちげき)、(3)ガリーgullyなどとよばれる小規模な谷と、デレdellまたは乾谷(かんこく)とよばれるやや大きくて浅い谷などがある。いずれの場合にも谷底地下水面にまで達していないので恒常水流を涵養(かんよう)することができない。火山灰風化の進んだ花崗(かこう)岩からなる地域では、表面が浸透しやすいために涸れ谷ができやすい。

[髙山茂美]

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