深輪村(読み)ふかわむら

日本歴史地名大系 「深輪村」の解説

深輪村
ふかわむら

[現在地名]杉戸町深輪

椿つばき村の東に位置する。元禄郷帳に村名がみえ、高六五九石余。正保(一六四四―四八)の頃開発され、慶安三年(一六五〇)深輪新田と称し、延宝三年(一六七五)深輪村と称したという(郡村誌)。当初は幕府領であったとされるが、享保一一年(一七二六)の江戸川通川除出入裁許請書(土生津家文書)では旗本松井・酒井・朝比奈三氏の相給となっており、それぞれ名主・組頭がいた。寛政元年(一七八九)の幸手宿代助郷免除願(同文書)では幕府領のほか旗本都筑・酒井両氏の相給となっており、日光道中の助郷差村となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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