添田啞蟬坊(読み)ソエダ アゼンボウ

20世紀日本人名事典 「添田啞蟬坊」の解説

添田 啞蟬坊
ソエダ アゼンボウ

明治〜昭和期の壮士演歌師,詩人



生年
明治5年11月25日(1872年)

没年
昭和19(1944)年2月8日

出生地
足柄県大磯(現・神奈川県大磯町)

本名
添田 平吉(ソエダ ヘイキチ)

別名
筆名=不知山人,俳号=凡人

経歴
明治末期、「ストライキ節」や「あゝ金の世」など壮士節や大衆演歌を数多く自作し、街頭で歌い、金権政治、労働貴族など時代を痛烈に批判して拍手喝采を浴びた畸人奇行家。大正7年演歌組合・青年親交会を設立、会長となり、機関紙「演歌」を発行して演歌の刷新民衆啓蒙に尽力した。また社会党評議員を務め、第1回普通選挙にも立候補。大震災後は仙人生活、遍路生活を送った。代表作に「ラッパ節」「ストトン節」「枯すすき」「パイノパイパイ(東京節)」「ノンキ節」など。著書に「添田啞蟬坊新流行歌集」「日本民謡全集」「浅草底流記」「流行歌・明治大正史」のほか、小説「狂ひ花」がある。昭和55年末、その歌が初めてLP「明治時代のしんがあーそんぐらいたー AZENBOの世界」の中に収められ、クラウンから発売された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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