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金権政治 きんけんせいじplutocracy

翻訳|plutocracy

6件 の用語解説(金権政治の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金権政治
きんけんせいじ
plutocracy

ギリシア語の訳語で,ploutos (富) と kratia (力) を合せたものであって,富豪政治または富裕階級の支配といってもよい。アリストテレスはこれを aristocracy (徳による政治) に対立させた (→貴族制 ) 。

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百科事典マイペディアの解説

金権政治【きんけんせいじ】

富者がその財力を駆使して権力をほしいままにする政治。日本では明治以降,政商の活動が時の政府に大きく影響したことがあり,多くの疑獄事件を生んだ。現代的には,第2次大戦後,一党による長期政権のもとで〈政界・官僚・財界〉の権力と利権の癒着構造が形成されて,構造的汚職を生みだす金権腐敗政治を指すことが多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

きんけんせいじ【金権政治 plutocracy】

富裕者が支配する政治ないし体制。元来,ギリシアにおいて富者の支配を意味し,知者の支配や戦士の支配,さらには貧しい大衆の支配と対置された一つの政体を意味した。それは政治参加の条件として一定以上の財産額を要求する政体として現れ,寡頭制との関連で問題にされた。寡頭制を,プラトンは,富んだ人々と貧しい人々との二つの国家の対立と呼び,アリストテレスは,単に支配者の数によってではなく富者による貧者の支配と定義づけたことからわかるように,金権政治に対する批判は寡頭制批判と結びついて展開されてきた。

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大辞林 第三版の解説

きんけんせいじ【金権政治】

金銭の力によって支配してゆこうとする政治。強い経済力をもつ者によって支配される政治。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

金権政治
きんけんせいじ
plutocracy

金の力で政治に影響を与え、政治的決定を左右する状態をさす。ギリシア語のplutokratiaとは富裕者階層による支配を意味し、古代ギリシアの政治家ソロンは、アテネ市民を土地・財産の大小によって4階級に分け、その階級によって政治参与を制限した。これをティモクラティアtimocratiaといい、アリストテレスの「徳の政治」に対置される。
 富者による政治支配は、古代ギリシアに限らず、下って近世初頭のドイツのフッガー家、19世紀ではイギリスのユダヤ系大資本家ロスチャイルド家なども君主への金品授与によって、その政治的厚遇と特権的地位とを保持した。最近のわが国においては、田中角栄(かくえい)首相誕生とその後の田中支配に金権政治の典型的な姿がみられる。すなわち、1974年(昭和49)7月の参議院選挙は「金権選挙」とよばれ、全国区では、5(億円)当(選)4落などとうわさされた。また、田中退陣後の田中支配確立のなかで、中間無派閥議員の同派への加入や、新人議員への援助、さらには、83年の参議院選挙における比例代表区候補の名簿順位決定などでは、多額の金銭が動いたとされ、「数こそ力」「金こそ力」という論理に対し、その金権的体質が問われた。それゆえ、今日では、田中的政治支配は、選挙区への利益還元政治を含めて金権政治の代名詞となっている。[福岡政行]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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