20世紀日本人名事典 「清水かつら」の解説
清水 かつら
シミズ カツラ
大正・昭和期の童謡詩人
- 生年
- 明治31(1898)年7月1日
- 没年
- 昭和26(1951)年7月4日
- 出生地
- 東京
- 本名
- 清水 桂
- 学歴〔年〕
- 京華商卒,青年会館英語学校卒
- 経歴
- はじめ東京・神田の中西屋につとめていたが、小学新報が中西屋から独立した際同社に転じ、雑誌「少女号」「小学画報」の編集に従事。編集主任鹿島鳴秋の勧めで童謡を作り始め、大正8年頃から「少女号」を中心に作品を発表。作品の「靴が鳴る」「あした」「叱られて」「雀の学校」などはすべて弘田龍太郎によって作曲され、鳴秋らの童謡とともにレコード化され流布した。当時「赤い鳥」の創刊によって芸術童謡が勃興していたが、平明なかつらの童謡は大衆に広く親しまれた。関東大震災後、埼玉県和光市白子に移り住み、死去するまで創作活動をつづけた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報