減を出す(読み)めりをだす

精選版 日本国語大辞典 「減を出す」の意味・読み・例文・類語

めり【減】 を 出(だ)

  1. 出費する。損をする。
    1. [初出の実例]「人にけちだと言はれねえやうめりは器用に出さにゃあならねえ」(出典:歌舞伎・梅雨小袖昔八丈(髪結新三)(1873)三幕)
  2. 賄賂を送る。挨拶がわりの金を出す。
    1. [初出の実例]「かういふ仕事をするならば、めりを出(ダ)しておいてしろ脇土地から来やあがって、こんな旨え仕事をされちゃあ、見逃しにならねえ」(出典:歌舞伎・鼠小紋東君新形(鼠小僧)(1857)三幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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