温知政要(読み)おんちせいよう

改訂新版 世界大百科事典 「温知政要」の意味・わかりやすい解説

温知政要 (おんちせいよう)

尾張藩7代藩主徳川宗春がつくった政教書。撰述には朱子学者深田慎斎の助力をうけたといわれている。全21ヵ条で宗春独自の考えが具体的に語られている。それは,たとえば第7条の人は本来好き嫌いのあるものだから,自分の好みをおしつけるのはまちがいである,とか,第8条で法は簡単なほどよい,とかのように当時将軍吉宗が推進していた享保改革思想と正反対の主張に満ち満ちていたので幕府から絶版処分となり,宗春自身も隠居蟄居を命ぜられた。《名古屋叢書》《日本経済大典》所収
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 大石

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む