日本大百科全書(ニッポニカ) 「湟源」の意味・わかりやすい解説
湟源
こうげん / ホワンユアン
中国、青海(せいかい)省北東部にある西寧(せいねい)市の県。黄河(こうが)の支流湟水の上流部、日月山(じつげつさん)東麓にある。省直轄行政単位であったが、文化大革命終了後、民和(みんわ)県などとともに海東(かいとう)地区に編入され、2000年西寧市の管轄となった。常住人口13万6632(2010)。青蔵鉄道(西寧―ラサ)に沿い、西寧や共和(きょうわ)へ青蔵自動車道が通じる。日月山を境に東の農耕地域、西の牧畜地域に分かれるが、河谷地域では小麦やナタネ(アブラナ)を中心に、エンドウ、ジャガイモなどを生産、高原では青稞(チンコー)(ハダカエンバク)を栽培し、牧畜業も盛んである。
[駒井正一・編集部 2017年4月18日]
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