湯ノ岱(読み)ゆのたい

改訂新版 世界大百科事典 「湯ノ岱」の意味・わかりやすい解説

湯ノ岱[温泉] (ゆのたい)

秋田県南部,湯沢市の旧雄勝町にある温泉。純食塩泉,65~75℃。雄物川支流の役内(やくない)川渓流に沿う秋ノ宮温泉郷の一つで,温泉郷入口に位置する。江戸時代には藩公認の休養地とされていた。長期療養の湯治客が多いことで知られ,自炊のできる宿がある。栗駒山への登山基地の一つであり,JR奥羽本線横堀駅からバスが通じている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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世界大百科事典(旧版)内の湯ノ岱の言及

【栗駒五湯】より

…栗原郡栗駒町から三迫(さんはさま)川を遡行する登山道沿いに駒ノ湯(硫化水素泉,40~43℃),新湯が,一迫(いちはさま)川沿いの花山村に温湯(ぬるゆ)(弱食塩泉,52~67℃),湯ノ倉(弱食塩泉,64~68℃),湯浜(単純泉,68℃)があって,これらを栗駒五湯と総称する。栗駒山の周囲には,ほかに岩手県の須川,秋田県の小安(おやす),稲住(いなずみ),湯ノ岱(ゆのたい)など温泉が多く,いずれも自然で素朴な温泉場風景を呈している。栗駒登山のための基地で,新緑,山菜,紅葉などの行楽地ともなっている。…

※「湯ノ岱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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