朝日日本歴史人物事典 「源行任」の解説
源行任
平安後期の下級貴族。能登守,越後守などを歴任,治安3(1023)年備中守に任じられ,その秋,受領として五節の舞(豊明節会に行われる少女の舞い)に舞姫を出している。近江守時代の長元4(1031)年7月7日,富小路西,上東門大路より北にある邸宅を焼失したが,これは故入道大相国(藤原道長か)の持家を行任が手に入れたもので,世に「御倉町」と称されており(『小右記』),典型的な富裕受領であった。
(村井康彦)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報