滑猪口(読み)ぬめりいぐち

精選版 日本国語大辞典 「滑猪口」の意味・読み・例文・類語

ぬめり‐いぐち‥ゐぐち【滑猪口】

  1. 〘 名詞 〙 担子菌類アミタケ科のキノコ。夏から秋にかけ、主として松林内の地上に群生する。傘は径四~一五センチメートルのまんじゅう形、黄赤褐色を帯び著しい粘液でおおわれる。傘の下面は初めは白色ないし暗紫色を帯びた被膜でおおわれるが、傘が大きく開くにつれ破れて、柄につばとなって残る。傘の裏は黄色で密な管孔をもち、その内面胞子をつける。柄は長さ四~七センチメートル、つばより上は淡黄色で細かい斑点を密布し、下部はほぼ白色で褐色の斑としみがある。食用になるが味が劣る。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android