滝つ瀬(読み)タキツセ

デジタル大辞泉 「滝つ瀬」の意味・読み・例文・類語

たき‐つ‐せ【滝つ瀬】

《「たぎつせ」とも。「つ」は「の」の意の格助詞》水の激しく流れる瀬。また、滝。
宇治の渡りの―を見つつ渡りて」〈・三二四〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「滝つ瀬」の意味・読み・例文・類語

たきつ【滝つ】 瀬(せ)

  1. 激しく流れる川。滝の急流。また、一般に滝をさしてもいう。
    1. [初出の実例]「滝津せにうかべるあわのいかでかは淵せにしづむ身とはしるべき」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)

滝つ瀬の補助注記

万葉集」「古今集」などの「たきつせ(たぎつせ)」は、動詞「たぎつ(たきつ)」の連体形に、名詞「せ(瀬)」の付いたものと見なす。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android