滞留時間(読み)たいりゅうじかん(その他表記)residence time

最新 地学事典 「滞留時間」の解説

たいりゅうじかん
滞留時間

residence time

一般的には,湖沼帯水層などの定常状態にある任意の水文システムにおける貯水量が入れ替わるのに要する時間を意味する。一方で,水の年代(平均年代)を示す場合にも用いられている。後者の場合,降水や河川水・湖沼水などの地表水が地表面から地下へ浸透して,地下水面に到達したときを0(ゼロ)とし,地下水が流動してある地点に到達するまでに要した時間のことを指す。ただし,地下水面までの深さ(不飽和帯)が特に厚い場合には,この分を考慮する必要がある。参考文献山中勤ほか(2020) 水文・水資源学会誌,Vol. 33: 156

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参照項目:浸透
参照項目:地下水の年齢
参照項目:年代測定(地下水の)

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 年代測定

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「滞留時間」の意味・わかりやすい解説

滞留時間
たいりゅうじかん
residence time

湾内やある海域の,海水物質の更新する時間。湾内で考えると,湾内に分布している物質の総量M,単位時間に湾内に加入される物質の量を Fとすると,概略としての滞留時間 Tは,T=M/Fとして求められる。現実には,加入場所がどこであるかとか,初期状態としてどのように分布していたかなどに依存し,より複雑になる。湾内に加入した物質がどのような経過で流出するかを,実験により追跡する方法が使われる。

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世界大百科事典(旧版)内の滞留時間の言及

【反応装置】より

…しかしながら,ファインケミストリーの分野が工業的に注目されている現在,小量・多品種・高付加価値製品の製造のために,回分式反応装置の利点も見直されつつある。 流通式反応装置においては,反応装置容積とその装置に供給,排出される反応流体の体積流量との比を滞留時間residence time(retention time)といい,回分式反応装置の反応時間と対比させて,流通式反応装置の反応の進行度を決定する因子とみなすことができる。温度,濃度など同一反応条件下で,回分式反応装置で反応させた場合と流通式押出し流れ反応装置で反応させた場合とは,その反応時間と滞留時間が同じであれば,反応の進行度はまったく等しい。…

※「滞留時間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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