漆部(読み)ヌリベ

デジタル大辞泉 「漆部」の意味・読み・例文・類語

ぬり‐べ【部】

漆部司に属した漆塗りの技術者

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精選版 日本国語大辞典 「漆部」の意味・読み・例文・類語

うるし‐べ【漆部】

  1. 〘 名詞 〙 漆部司(うるしべのつかさ)職員漆細工実務に従事した。定員二〇人。ぬりべ。〔令集解(701)〕

ぬり‐べ【漆部】

  1. 〘 名詞 〙 令制で、大蔵省被管の漆部司に属し、漆塗りに従事した者。うち七人が伴造、一三人が品部。定員二〇人。うるしべ。

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世界大百科事典(旧版)内の漆部の言及

【品部】より

…令制下になると,大化前代の職業部の一部を解放せず,諸官司に配属し特殊な労働や製品の貢納を義務づけた集団を品部とした。この内には図書寮紙戸(しこ)(借品部),雅楽寮楽戸(がくこ),造兵司雑工戸(ざつこうこ)(爪工・楯縫・幄作),鼓吹司鼓吹戸(つづみふえへ),主船司船戸(ふなべ),主鷹司鷹戸(たかかいべ),大蔵省狛戸(こまべ),漆部司漆部(ぬりべ),織部司染戸(そめへ),大膳職雑供戸(ざつくこ),大炊寮大炊戸(おおいべ),典薬寮薬戸(やくこ)・乳戸(にゆうこ),造酒司酒戸(さかへ),園池司園戸(そのへ),土工司泥戸(ぬりへ),主水司氷戸(もひとりへ)等があり,大宝令の官員令別記によると総数は借品部の紙戸を含めて2107戸,品部と明記されないが品部とみなすべきもの380戸,合計2487戸にのぼる。その居住地は畿内とその近国に限られる。…

※「漆部」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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