漉・抄(読み)すく

精選版 日本国語大辞典 「漉・抄」の意味・読み・例文・類語

す・く【漉・抄】

〘他カ五(四)〙
① 紙の原料を水に溶かし、簀子(すのこ)の上にすくいあげて、薄く平らに作る。紙を作る。
源氏(1001‐14頃)鈴虫紙屋(かんや)の人を召して〈略〉心ことに清らにすかせ給へるに」
② 紙を作るように薄く平らなものを作る。
※南海寄帰内法伝平安後期点(1050頃)一「生(なま)しく踈(スキ)たる薄き絹をもてして」

すき【漉・抄】

〘名〙 (動詞「すく(漉)」の連用形名詞化) 紙をすくこと。

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