紙屋(読み)カミヤ

大辞林 第三版の解説

かみや【紙屋】

紙を売る家。また、その人。
紙を作る所。また、その職人。
「紙屋院」「紙屋紙」の略。

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精選版 日本国語大辞典の解説

かみ‐や【紙屋】

〘名〙
① 紙を漉(す)き製造する所。また、その職人。
※権記‐長保四年(1002)二月一日「召奉親宿禰、付美濃国紙屋長上宇保良信解文、尋先例進止之由示之」
※拾芥抄(13‐14C)中「鷹屋院。在紙屋北
※中右記‐元永元年(1118)三月一九日「可詔書旨下知了〈略〉一句頗有心事、仍可直旨仰含、書紙屋持来、見了」
④ 紙を売る店。また、その人。紙店。かみやどころ。〔日葡辞書(1603‐04)〕

かん‐や【紙屋】

〘名〙
① 「かみや(紙屋)」の変化した語。
※源氏(1001‐14頃)鈴虫「かむやの人を召して、ことに仰言(おほせごと)賜て、心ことに清らにすかせ給へるに」
※源氏(1001‐14頃)梅枝「また、ここのかんやの色紙の、色あひ花やかなるに」

こう‐や かう‥【紙屋】

〘名〙 「こうやがみ(紙屋紙)」の略。

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世界大百科事典内の紙屋の言及

【紙屋院】より

…古代律令制下における中央政府の一機構で,図書寮(ずしよりよう)に付属する紙すき所。紙屋ともいう。紙すきの技術者である造紙手(《養老令》では4人)と,その下で働く紙戸(紙すきのために人を出す戸で,山背国の50戸。…

【和紙】より

…地方からの中男作物(17~20歳の男子が郷土の産物を作って納める)には,紙が数多く取り上げられている。中央の役所や大寺院に供給する紙を漉き,地方の技術指導にも役を果たしていたのが,図書寮紙屋院に代表される官営の工房であった。紙漉きの忙しくなる冬季(10~3月)には,この紙屋に紙戸と呼ばれる近郊の貧しい農民が大勢手伝いに出ることになっていた。…

※「紙屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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