上代には見えず、平安時代に頻出。皇族、貴族など、第一級の人物や事物を形容する美的語彙で、「きよげ」よりは上位。「源氏物語」では、光源氏や夕霧、匂宮、紫上などに多用される。「きよし」が山川・月などの対象そのものの澄明さを抽象化・一般化して表わすのに対して、装束・殿舎・儀式などの身近な個別の事物や人物に用いる。→きよい・きよげ
平安時代の美を表わす語だが、「きよら」との異文が多く、「けうら」と確認しうる用例数は限られる。
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...