漕ぎ退く(読み)コギソク

デジタル大辞泉 「漕ぎ退く」の意味・読み・例文・類語

こぎ‐そ・く【×漕ぎ退く】

[動カ下二]舟を漕いで押しのける。
「いつしかといぶせかりつる難波潟なにはがた葦―・けて御船来にけり」〈土佐

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精選版 日本国語大辞典 「漕ぎ退く」の意味・読み・例文・類語

こぎ‐の・く【漕退】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 舟を漕いで、その場所からしりぞく。
    1. [初出の実例]「海士小舟八十島つたふ浪の上もこぎのく跡は松のひとむら〈寂蓮〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)二三)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 舟を漕いで、その場所から遠ざける。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「郎等ども矢比より遠くこぎのけたり」(出典:義経記(室町中か)四)

こぎ‐そ・く【漕退】

  1. 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 漕いでおしわける。舟をこいで、のける。
    1. [初出の実例]「いつしかといぶせかりつる難波潟葦こぎそけて御船来にけり」(出典:土左日記(935頃)承平五年二月六日)

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