矢比(読み)やごろ

精選版 日本国語大辞典 「矢比」の意味・読み・例文・類語

や‐ごろ【矢比・矢頃】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 矢を射当てるのに程よい距離。
    1. [初出の実例]「汝馳せ行て、箭(や)ごろを去て盗人に云ひ懸て返り可来(きたるべ)し」(出典今昔物語集(1120頃か)一九)
  3. 物事をなすのに適当な時機、ころあい。
    1. [初出の実例]「急なる席故矢ごろをはやくはなち、面目もなき仕合にて御座候」(出典:木因宛芭蕉書簡‐延宝九年(1681)七月二五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む