潤井戸西山遺跡(読み)うるいどにしやまいせき

日本歴史地名大系 「潤井戸西山遺跡」の解説

潤井戸西山遺跡
うるいどにしやまいせき

[現在地名]市原市潤井戸

村田むらた川中流域の左岸台地上に立地。昭和五九年(一九八四)から同六〇年の発掘調査で古墳時代前期から後期にかけての住居跡が二四軒検出され、五期にわたる集落が確認された。古墳時代前期の住居跡からは石製垂飾品が出土、県内では二例目で、全国でも一〇遺跡一三例しかない。ほかに四脚門跡一ヵ所とこれに連続する柵列が確認され、歴史時代の所産と考えられていたが、平成二年(一九九〇)草刈尾梨くさかりおなし遺跡の発掘調査で古墳時代前期の掘立柱建物跡が同一軸方向を示していることから、合せて古墳時代前期の豪族居館跡であると考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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