澱・淀(読み)おどむ

精選版 日本国語大辞典 「澱・淀」の意味・読み・例文・類語

おど・む をどむ【澱・淀】

〘自マ四〙 水底に沈んでたまる。また、比喩的に、物事が流れ動かないでとどまる。よどむ。
※雑俳・口よせ草(1736)「春めきにけり 春めきにけり おどんだもそろそろにごる人のあし
※彼岸過迄(1912)〈夏目漱石〉須永の話「金盥の底を見てゐると、忽ち砂の様な滓(おり)が澱(ヲド)んだ」

おどみ をどみ【澱・淀】

〘名〙 (動詞「おどむ(澱)」の連用形名詞化) 水底に沈んでたまること。また、そのもの。よどみ。
延喜式(927)祝詞「すすぎ振る遠止美(ヲドミ)の水の、いやをちに御をち坐し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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