瀬尻村(読み)せじりむら

日本歴史地名大系 「瀬尻村」の解説

瀬尻村
せじりむら

[現在地名]龍山村瀬尻

大嶺おおみね村の北、橿かし山南東麓にある。東は南流する天竜川を隔て下平山しもひらやま村、上平山村(現佐久間町)、北は戸口とぐち(現同上)北西のスズンダ峠(和山間峠)を越えて浦川うらかわ(現同上)和山間わさんまへ出る道、地八じはち峠を越えて同村地八へ出る道がある。天竜川には出来浪・強滝・三津石とよばれる塞所があり(遠江国風土記伝)、これら難所の下流に位置することから村名がつけられたともいう。「遠江国風土記伝」は里として青谷あおや下里くだり大庭おおにわ下茶しもつちや寺尾てらお尾曲おまがり下村しもむら生島うぶしま中村なかむら・青瀬をあげる。

応永一六年(一四〇九)二月一八日の某書下(富田仙助氏所蔵文書)に「山(香)庄西手村内瀬尻・大嶺」とみえ、大嶺などとともに兵粮料所として天野左京亮(景政)に預け置かれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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