最新 地学事典 「瀬棚動物群」の解説
せたなどうぶつぐん
瀬棚動物群
Setana fauna
北海道渡島半島,瀬棚層の貝化石で代表される化石動物群。上部・下部に区分される。更新世前期(Calabrian)。個体・種類とも膨大な群集で100種を超える。構成種はほとんど現生種で,絶滅種は下部で20%,上部で5%程度。下部は寒流系種が卓越,上部は温暖水種を混入(鈴木明彦,1989)。Glycymeridae・Pectinidae・Astartidae・Carditidae・Veneridae・Buccinidaeの種属が顕著。なかでもPectinidaeのChlamys islandicus groupは種数・個体数・変異性に富み注目される。更新世前期動物群のうち,北方型・日本海型の代表。長尾巧ほか(1934)命名。参考文献:M.Akamatsu et al.(1990) J. Fac. Sci.,Hokkaido Univ.,Ser.Ⅳ,Vol.22
執筆者:赤松 守雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

