最新 地学事典 「火山麓扇状地」の解説
かざんろくせんじょうち
火山麓扇状地
volcanic fan
火山の麓に発達する緩傾斜の扇形地形。裾野扇状地とも呼ばれる。それが開析谷に接続する形状をもち,その表層部に成層する亜角礫主体の砂礫層が見られることから,火山体の侵食による土石流の繰り返しがおもな地形形成要因とされた。またテフロクロノロジーから火山麓の段丘化する地形発達過程と,土石流以外の火砕流,岩屑なだれに伴う堆積物や,火山灰,溶岩等がその構成層であることも示された。現在,その扇形地形は土石流とそれ以外の構成層の堆積に,侵食と離水が統合された扇形の地形単位への発達過程をもつと考えられている。
執筆者:黒木 貴一
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

