火打ち箱(読み)ヒウチバコ

デジタル大辞泉 「火打ち箱」の意味・読み・例文・類語

ひうち‐ばこ【火打ち箱】

火打ち道具を入れておく箱。
「―をさがし、やうやうに火をおこして」〈人・梅児誉美・初〉
狭い家をあざけっていう語。
「家貧しくて身代は、薄き紙子の―」〈浄・反魂香

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精選版 日本国語大辞典 「火打ち箱」の意味・読み・例文・類語

ひうち‐ばこ【火打箱・燧箱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 火打道具を入れておく箱。
    1. [初出の実例]「夜ふけて誰じゃ萩の下道 火打箱さがすや露の置所〈由平〉」(出典:俳諧・大坂独吟集(1675)下)
  3. 狭く小さい家をあざけっていう語。
    1. [初出の実例]「家まづしくて身代は、うすき紙子の火打箱」(出典:浄瑠璃・傾城反魂香(1708頃)上)

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