火打坂(読み)ひうちざか

日本歴史地名大系 「火打坂」の解説

火打坂
ひうちざか

[現在地名]三次市西酒屋町

広島より高田郡吉田よしだ(現吉田町)を経て三次へ達する旧往還雲石路の、三次盆地南縁の長さ一四町余の低い坂。現在道路の一部は消滅しているが、明治期(一八六八―一九一二)に新道ができたため、この旧往還にはかつての面影が残される。北半分を坂根さかね峠ともいう。三次盆地側の麓には、戦国期には三吉氏のぬま城が築かれていた。

寛永九年(一六三二)一二月、三次藩成立に伴い初めて入部した初代藩主浅野長治も、ここで農民の出迎えをうけている(高橋家記録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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