精選版 日本国語大辞典 「灸をすえる」の意味・読み・例文・類語 きゅう【灸】 を すえる ① 灸所に置いてモグサに火をつけて治療をする。[初出の実例]「取て去(のけむ)と為るに更に不落(おち)ず、灸(きう)を居(すゑ)たるが如くして不離れず」(出典:今昔物語集(1120頃か)三)「もも引の破をつづり、笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより、松嶋の月先心にかかりて」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)旅立)② きびしく戒める。叱る。[初出の実例]「『もうもう丹さんが世話がやけていけないヨ』『虫でも起って居るだろう。おもいれ灸(キウ)でもすゑておやりな』」(出典:人情本・春色辰巳園(1833‐35)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例