化学辞典 第2版 「炭化ケイ素れんが」の解説
炭化ケイ素れんが
タンカケイソレンガ
silicon carbide brick
カーボランダムれんがともいう.炭化ケイ素を主成分とするれんが.炭化ケイ素結晶粒に少量の結合剤を加え,成型後焼結させたもので,熱伝導率がきわめて大きくシャモットれんがの10倍程度もあり,熱膨張率はムライトに類似するので熱衝撃抵抗性がきわめて大きい.炭化物であるため還元気流には強いが,酸化気流中では約1000 ℃ から徐々に酸化されてクリストバライトにかわる.スラグに対しては安定である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報