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炭化物 たんかぶつcarbide

翻訳|carbide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

炭化物
たんかぶつ
carbide

炭素とさらに陽性の強い元素との化合物の総称。3種類に大別でき,陽性の強い元素とイオン性炭化物を,陽性が比較的弱く,原子半径の小さい元素と共有結合性炭化物を,原子半径の大きい元素とは侵入型炭化物をつくる。

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大辞林 第三版の解説

たんかぶつ【炭化物】

炭素と炭素より陽性の元素(アルカリ金属・アルカリ土類金属など)との化合物の総称。硬く、化学的にもきわめて安定。炭化ホウ素・炭化ケイ素はその例。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

炭化物
たんかぶつ
carbide

陽性元素と炭素との化合物の総称。カーバイドともいう。一般に陽性の強い元素では塩型炭化物、陽性が弱い元素では、原子半径が小さいとき共有性炭化物、大きいときは侵入型炭化物となる。
 塩型炭化物は、イオン性で、水および希酸で分解することが多い。C4-、C22-、C34-などから誘導されたものと考えられ、とくにC22-のときにはアセチリドといっている。C4-では加水分解してメタンを生ずる。たとえば
  Al4C3+12H2O
  →3CH4+4Al(OH)3
である。C22-はアセチリドで、[C≡C]2-を含み、加水分解するとアセチレンを生ずる。たとえば
  CaC2+2H2O
  →Ca(OH)2+C2H2
である。Cu、Ag、Hgの塩は爆発性。C34-は加水分解するとCH3C≡CHを生ずるのでアリリドともいわれる。希土類元素、ウランなどの炭化物では各種の炭化水素や水素を生成する複雑な加水分解をする。層状のグラファイト構造の間に金属原子が挿(はさ)まれた挿入(そうにゅう)化合物のMC8,MC16,MC32(MはNa、K、Rb、Csなど)も塩型であるとされている。
 共有性炭化物は、一般に炭化水素のような独立した共有性分子をつくるものと、巨大分子のSiC,B4Cなど化学的にきわめて安定な化合物がある。
 侵入型炭化物は不透明、金属光沢があり、電気伝導性がある。金属原子の格子の間に炭素原子が入り込んだいわゆる侵入型構造をもっている。[中原勝儼]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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