thermal conductivity
物体内部の等温面(温度θ,垂直方向n)の単位面積を通り,面に垂直な単位時間あたりの熱流束qW/m2と,この方向における温度勾配|dθ/dn|との比λ=q/|dθ/dn|W・m−1・K−1をいう。岩石の熱伝導率は地球表面からの熱流量の割合を決める量である。地殻は堆積岩と火成岩との異方性集合体であるから,その熱伝導率は地質によって異なるが,花崗岩質層および玄武岩質層での平均値は,それぞれ2.51および1.67W・m−1・K−1,緻密な堆積岩では1.67~5.02W・m−1・K−1と考えられる。
執筆者:斎藤 行正・内田 洋平
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
はその方向の温度勾配の大きさに比例し,
と表わされる。右辺の負号は温度の低下する方向に熱が移動することを示す。これをフーリエの熱伝導の法則といい,比例係数 k を熱伝導率という。 SI単位は W/(mK) である。熱伝導率 k は物質に固有の性質であり,温度や圧力によっても変化する。等質・等方な物体ではスカラー定数である。異方性結晶では熱伝導率が方向によって異なるので,k は一定のテンソル量となる。金属では熱も電気もおもに自由電子によって伝わるので,絶対温度 T における熱伝導率 k と電気伝導率 σ との間に k/σT= 一定という関係が成り立つ。これをウィーデマン=フランツの法則という。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
熱伝導度ともいう.伝導による伝熱速度dQ/dθは,熱の流れの方向yに直角な断面積Aに比例し,温度勾配dt/dyに比例するから,

で表される.この式の比例係数kを熱伝導率という.メートル系工学単位では kJ m-1 h-1 ℃-1 である.熱伝導率は,物体の熱伝導の難易を表す物性定数である.一般に,物質特有の定数で,常温・常圧の空気では約0.092 kJ m-1 h-1 ℃-1 の値であるが,温度,圧力により変化する.異方性結晶では,方向により熱伝導率も異なる.フーリエの法則
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…一般に熱伝導の方程式と呼ばれているものはこれである。熱伝導率はエネルギーの流れとTのこう配の間の比例係数であるから,熱エネルギーの拡散係数DEに比熱を乗じたものになる。熱伝導
[拡散の非可逆性]
フィックの第1法則は非可逆的である。…
…これは熱流束をq,温度をTとすると,q=-λgradT,あるいはx方向の熱流束をqxとすると,qx=-λ∂T/∂xと表される。負の符号は温度の高いほうから低いほうへ流れるという方向性を示しており,比例定数のλは物質によって決まる定数で熱伝導率と呼ばれる。すなわちλが大きいほど熱がよく伝わる物質といえる。…
…厚さdの一様な板の両面を温度T1,T2(>T1)に保ったとき,単位時間に板の単位面積を通して流れる熱量Iは,板の中の温度こう配が(T1-T2)/dであるから, I=κ(T1-T2)/dで与えられる。この比例係数κが熱伝導率thermal conductivity(熱伝導度ともいう)であり,熱の伝わりやすさを表す(すなわちκが大きいほど熱が伝わりやすい)。熱はエネルギーであるから,κの単位はW/K・m,あるいはcal/℃・s・mである。…
※「熱伝導率」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
冬に 4日間暖かい日が続くと 3日間寒い日が続き,また暖かい日が訪れるというように,7日の周期で寒暖が繰り返されることをいう。朝鮮半島や中国北東部の冬に典型的な気象現象で,日本でもみられる。冬のシベリ...