カーボランダム(読み)かーぼらんだむ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カーボランダム」の意味・わかりやすい解説

カーボランダム
carborundum

炭化ケイ素通称。 E.G.アチソン人工ダイヤモンドを得る目的で実験中に発見した (1891) 。当初は商品名であった。ケイ砂コークスを混合強熱 (約 2000℃) してつくる。ダイヤモンドに次ぐ硬さと高融点をもち,薬品に侵されにくく,熱,電気はややよく伝える。これらの特性のため,砥石材料,研磨材,化学工業用ライナ (被覆材) ,耐熱ライナ,電気炉の抵抗発熱体などにつくられる。原料は粉状なので,砥石では熱硬化性樹脂などで成形し,高温用には焼結成形する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カーボランダム」の意味・わかりやすい解説

カーボランダム
かーぼらんだむ

炭化ケイ素

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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