ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「炭母」の意味・わかりやすい解説 炭母たんぼfusite フジットともいう。石炭の組織成分の名称の一つ。石炭の中に薄い膜状,レンズ状をなし,炭層中に広く存在しているが,量的には少い。顕微鏡で識別されるフジニット,セミフジニット,スクレロチニットと呼ばれる3成分の和が 95%以上で,もろくて粉末状になるものと,細胞を鉱物が充填して硬い固形状のものとがある。フジニットと呼ばれるものは材木状の組織が保存されている不透明な石炭成分で,セミフジニットはコロイド状の樹脂状成分を含む,もっと不透明なものである。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by