最新 地学事典 「炭素同位体比層序」の解説
たんそどういたいひそうじょ
炭素同位体比層序
Carbon isotope stratigraphy
個々の地層に記録された炭素同位体比(δ13C)の変動パターンを利用した層序対比。大気・海洋を循環する炭素(CO2ガスやその溶存体)リザバーには多様な13C/12C比をもつ炭素が付加・除去される。そのため炭素同位体比(δ13C)値は千年スケールで経時変動し,世界各地の多様な地質媒体がそれを記録している。連続する地層に確認される顕著なδ13C変動は,同一時間面を示すと見込まれるため国際対比上重視され,多くのGSSPで指標として採用されている。特定の浮遊性有孔虫種やバイオマーカー分子など,起源が限定できる記録媒体を用いることが好ましい。有機物・無機炭素の全岩分析で得るδ13C値は多くの要因により変わり得るため慎重な議論が必要。
執筆者:長谷川 卓
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

