改訂新版 世界大百科事典 「為房卿記」の意味・わかりやすい解説 為房卿記 (ためふさきょうき) 参議藤原為房の日記。大蔵卿の職にあったことから,その唐名〈大府卿〉によって《大府記》《大記》などともいう。記事は1072年(延久4)より1104年(長治1)に及ぶが,中間の欠逸が多い。また諸書に引かれた逸文が少なくない。京都大学所蔵勧修寺本のうちに自筆本1巻,古写本5巻,陽明文庫,宮内庁書陵部伏見宮本のうちに古写本各1巻が伝わり,東洋文庫広橋本中にも《大府記抄》と題する古写本1巻がある。執筆者:吉岡 真之 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by