為物(読み)しもの

精選版 日本国語大辞典 「為物」の意味・読み・例文・類語

し‐もの【為物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 何かの役に立つもの。
    1. [初出の実例]「『上へきっとたちのびた枝がある』〈略〉『あれが能いし物が有る』『何に成りまする』」(出典:虎寛本狂言・萩大名(室町末‐近世初))
  3. 行なう事。行なうに価するもの。仕事
    1. [初出の実例]「こたつ火は独法師のし物かな」(出典:俳諧・犬筑波集(1532頃)冬)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android