為落す(読み)シオトス

デジタル大辞泉 「為落す」の意味・読み・例文・類語

し‐おと・す【為落(と)す】

[動サ五(四)]なすべきことを、うっかりして忘れる。「肝心の署名を―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「為落す」の意味・読み・例文・類語

し‐おと・す【為落】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. すべきことをし忘れる。
    1. [初出の実例]「物の注をするが大事なぞ。しをとせばけがであるほどにぞ」(出典:四河入海(17C前)一)
  3. おとしいれる。また、ないがしろにする。無視する。
    1. [初出の実例]「当世の人の心に、種々のあやつり多くして、人をしをとして、我身を持んとして」(出典:中華若木詩抄(1520頃)下)
  4. 苦心して手に入れる。
    1. [初出の実例]「太夫をしをとした客めがとん病死にして」(出典:浄瑠璃・椀久末松山(1710頃)下)

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