我身(読み)わがみ

精選版 日本国語大辞典 「我身」の意味・読み・例文・類語

わ‐が‐み【我身】

〘代名〙
自称。私。自分。
讚岐典侍(1108頃)上「僧正、三位殿二人、御前、我身、五人の人々一つにまとはれあひたり」
対称。親しみをもって主従、親子、夫妻などの間で目下に用いたり、使用人同士などで用いたりする。そなた。
源平盛衰記(14C前)三「我身(ワカミ)は此国の者かと御尋ね有りけれ共」
[補注](1)近世における自称は武士階級の女や遊女が用いた。町人の例は文語的表現に用いられる。
(2)近世、女の用いた対称に「あがみ」がある。→あがみ(吾身)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android