無常観(読み)ムジョウカン

デジタル大辞泉 「無常観」の意味・読み・例文・類語

むじょう‐かん〔ムジヤウクワン〕【無常観】

一切は無常であるとする、ものの見方

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精選版 日本国語大辞典 「無常観」の意味・読み・例文・類語

むじょう‐かんムジャウクヮン【無常観】

  1. 〘 名詞 〙 いっさいのものが無常であることを観ずる観想。心静かに冥想して無常を観ずること。
    1. [初出の実例]「為催無常観到此歟」(出典:権記‐長保三年(1001)三月五日)

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世界大百科事典(旧版)内の無常観の言及

【無常】より

…すなわち〈色は匂へど散りぬるを〉は諸行無常,〈我が世たれぞ常ならむ〉は是生滅法,〈有為の奥山今日越えて〉は生滅滅已,〈浅き夢見じ酔ひもせず〉は寂滅為楽である。日本ではこの教えから,人生は無常であるという無常観ができ,《平家物語》冒頭の〈祇園精舎の鐘の声,諸行無常の響あり〉は人口に膾炙(かいしや)している。これはインドの祇園精舎に重病人を収容する無常院があって,人の死にあたって鐘が打たれたことをあらわし,日本ではすべて人の死を無常事といい,葬送の相互扶助を目的に結ばれた講社を無常講,略して講組という。…

※「無常観」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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