無弦の琴(読み)むげんのきん

精選版 日本国語大辞典 「無弦の琴」の意味・読み・例文・類語

むげん【無弦】 の=琴(きん)[=素琴(そきん)

  1. ( 陶潜は琴ができなかったが、弦のない琴を持っていて、酒を飲むとその琴を撫したという、梁昭明太子の「陶靖節伝」などに見える故事による ) 弦の張られていない琴。転じて、自然の微妙な調べのたとえにもいう。無弦
    1. [初出の実例]「其妙処はたとへば至音の陶が無絃の琴に在が如なぞ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)一六)
    2. [その他の文献]〔白居易‐丘中有一士詩〕

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