無得心(読み)ムトクシン

デジタル大辞泉 「無得心」の意味・読み・例文・類語

む‐とくしん【無得心】

[名・形動ナリ]《「むどくしん」とも》
得心しないこと。納得できないこと。また、そのさま。不得心。
異見言うても嘆いても、聞き入れ給はぬ―」〈浄・矢口渡
道理人情にそむくこと。また、そのさま。非道。不人情。
「あの様な―な人もめったにないものぢゃ」〈松翁道話・初〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 身ぶり 名詞 実例

精選版 日本国語大辞典 「無得心」の意味・読み・例文・類語

む‐どくしん【無得心】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「むとくしん」とも )
  2. 得心しないこと。承知しないこと。納得しないこと。聞きわけのないこと。また、そのさま。不得心。
    1. [初出の実例]「異見(いけん)いふても歎げいても、聞き入給はぬ無得心(ムトクシン)、かか様がござるなら、仕様模様も有らふ物」(出典浄瑠璃神霊矢口渡(1770)四)
  3. 不人情であること。残忍であること。また、そのさま。無情。無慈悲。
    1. [初出の実例]「殊に子をころされて、当ぶん狂女のやうな身ぶり。〈略〉いかなむどくしんな夷(えびす)も、こゑをあげてなきます」(出典:評判記役者口三味線(1699)京)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む